景気を知るためには、どこから情報を得ればよいのだろうか?
新聞?Web記事?等いろいろ方法は有るが、今回紹介するところから情報を入手してみるのはどうだろう。
情報収集の段階で、間違った情報をつかんでしまうと、そのあとの分析も間違ったものになってしまう。情報収集&区別には細心の注意が必要だ。
紹介するデータ
名称 | 発行元 | 発行周期 |
月例経済報告 | 内閣府 | 毎月20日ごろ |
景気動向指数 | 内閣府 | 毎月 |
ESPフォーキャスト調査 | 日本経済研究センター | 毎月 |
日銀短観 | 日本銀行 | 年4回 (4月、7月、10月、12月) |
労働力調査 | 総務省統計局 | 毎月 |
月例経済報告
資料作り等で値を参考にする事が多い。定期的に目を通しておけば、経済状況の理解にとても役立つだろう。
閲覧方法
内閣府の月例経済報告のページに行く。
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/getsurei-index.html
上の画像で見ると、平成28年6月分が最新 ※2016年7月17日現在 なので、そのリンクをクリック。PDFがブラウザで表示されるので、ダウンロードするなりして内容を確認。
景気動向指数
内閣府の景気動向指数のページに
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/menu_di.html
景気動向指数は、生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、 景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標です。
とある。
見方等については、利用の仕方に詳しく解説がある。
集計結果の結果の概要から、
概要・速報資料前半(CI,DI,個別系列)
辺りをよく見ている。
CIの値を
増加 : 景気回復中
減少 : 景気後退中
といった理解位で見ても良いかと思う。
ESPフォーキャスト調査
日本経済研究センター
この調査は日本経済の将来予測を行っている民間エコノミスト約40名から、日本経済の株価・円相場を含む重要な指標の予測値や総合景気判断等についての質問票に毎月回答頂き、その集計結果から、今後の経済動向、景気の持続性などについてのコンセンサスを明らかにするものです。
アンケート結果を集計したもの。
右のメニュー調査結果から過去のものも閲覧可能。
タイトルや見出しを見るだけでも大きな流れがつかめる。
実際の統計ではなく、あくまでもエコノミスト達の予測ということを忘れずに。
日銀短観
日本銀行HPの短観ページから。
http://www.boj.or.jp/statistics/tk/index.htm/
こちらは、企業経営者へアンケート調査を行って集計したもの。
まずは、概要を
業況判断にある値だが、
景気が良いという回答の割合 - 景気が悪いという回答の割合
プラスに触れている方が、多くの企業経営者が景気が良いと考えているということ。これで景気のいい業界が一目瞭然だ。
労働力調査
総務省統計局のHP
http://www.stat.go.jp/data/roudou/2.htm
基本集計にそれぞれの集計期間ごとにあるので、結果概要(速報)を見る。
有効求人倍率
労働力人口(就業者と完全失業者)に完全失業者が占める割合
完全失業率より、有効求人倍率の方が近々を反映した値になっており、景気判断には向いているだろう。