ネットワークの切り替えって結構面倒ですよね。筆者の場合だと、固定IPの場所とDHCPでIP自動取得する場所の2パターンがあり、そのたびにIPアドレスの設定を変更していた。いちいちパタパタメモを見ながら打ち変えるのも面倒だし、これだけのために専用ソフトをインストールして・・・というのも大げさで。今回紹介するBATファイルでの切り替えは、一度用意してしまえば後はBATを動かすだけなのでお手軽だ。同様のお悩みがある方は、是非試してみて欲しい。
必要な情報を集める
まずは必要な情報を集める所から。Windows7の環境で無線LANの設定を変更するBATを作るの手順になる。必要に応じて読み替えて対応してほしい。
右下の時計横の電波のアイコン(?)を右クリックして、ネットワークと共有センターを開くをクリック。
出てきたウインドウの左のメニューからアダプターの設定変更をクリック。
変更したいデバイスの名前は後程使うので、メモ帳などにコピペしておいた方が良い。
インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)をクリックして選択。そして、プロパティをクリック
ココの情報が必要になるので、メモしておく。画面イメージを取っておくのが便利だろう。
BATファイルを作成
適当な所で右クリックして、新規作成→テキストドキュメントをクリック
適当な名前をつける。この時に、拡張子を「.txt」から「.bat」に変更する。
後は、下記をコピペして調べた情報に書き換えればよい。
DHCPで自動取得の場合
ADNAMEにセットする文字列は、変更したいデバイスの名前をセットする事。
@echo off
set ADNAME=”ワイヤレス ネットワーク接続”
netsh interface ipv4 set address name=%ADNAME% dhcp
netsh interface ipv4 set dnsservers name=%ADNAME% dhcp
固定IPの場合
こちらはセットしなければならない情報が多い。setから始まる行の “=” の後ろの値をセットしたい情報に変更する。
- IPADDには、IPアドレス
- MASKには、サブネットマスク
- GWには、デフォルトゲートウェイ
- DNS1には、優先DNSサーバー
- DNS2には、代替DNSサーバー
@echo off
set ADNAME=”ワイヤレス ネットワーク接続”
set IPADD=123.123.123.123
set MASK=255.255.255.0
set GW=123.123.123.123
set DNS1=123.123.123.123
set DNS2=123.123.123.123netsh interface ipv4 set address name=%ADNAME% static %IPADD% %MASK% %GW% 1
netsh interface ipv4 set dnsservers name=%ADNAME% static %DNS1% primary validate=no
netsh interface ipv4 add dnsservers name=%ADNAME% %DNS2% index=2 validate=no
IP設定を変更してみる
後はできたBATファイルをダブルクリックするだけで設定が反映される。同じ要領で、インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティを見て、変更が反映されていることを確認する。